862861 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

DaNemo

DaNemo

シラバス:通常クラス

体感音楽史
中世の移動ドで読み解くマドリガーレとMonteverdi ''L'Orfeo''

到達目標
ut re mi fa sol laという六つの階名による階名唱を実際に歌えるように習得し、1500年代及び1600年代初頭のマドリガーレ及びオペラを旋律的に把握する。

講義・実習概要
1600年代に至るまで音楽教育の基礎の基礎であり、譜読みの前提だった中世の移動ドは、一見単純に見えるオリジナル楽譜の機能や深い意味を理解するには必須だ。なにより中世の移動ドは旋律理論の基礎であり、12種の音階を区別し、旋律の構造や魅力を知るための重要な鍵となる。旋律音楽としてのマドリガーレ、そしてマドリガーレとしての初期オペラの魅力を再発見する。

講義計画

第1回:グイードの手
ヘクサーコード/ムターツィオ

第2回:グイードの手
ムターツィオ/ラの上のファ

第3回:旋律論1
五度種・四度種・オクターブ種

第4回:旋律論2
フィナーリスと旋律の完全度(ドリア)

第5回:旋律論3
ミクストゥスとコンミクストゥス(ミクソリディア)

第6回:旋律論4
節回し/支配音と定形旋律(フリジア)

第7回:旋律論6
「長調」の源(リディア・イオニア)

第8回:旋律論7
変格旋法1(ヒポドリア・エオリア)

第9回:旋律論8
変格旋法2(ヒポイオニア・ヒポリディア)

第10回:旋律と対位法1
ファルソ=ボルドーネ(ヒポミクソリディア)

第11回:旋律と対位法2
カデンツァと♯の意味(ヒポフリジア・ヒポエオリア)

第12回:旋律と対位法3
タブラチュア譜と通奏低音

第13回:マドリガーレ1
マドリガーレとグイードの手

第14回:マドリガーレ2
音で描く

第15回:マドリガーレ3
合唱でレチタティーヴォ

第16回:マドリガーレ4
Stile rappresentativo

第17回:マドリガーレ5
Seconda pratticaの技1

第18回:マドリガーレ6
Seconda pratticaの技2

第19回:マドリガーレ7
ディミニューションと歌唱法

第20回:マドリガーレ8
器楽曲への展開

第21回:Monteverdi ''L'Orfeo''1
トッカータからシンフォニアとMusica

第22回:Monteverdi ''L'Orfeo''2
''In questo lieto ''から ''Rosa del ciel''

第23回:Monteverdi ''L'Orfeo'' 3
Silviaから''Tu se' morta''

第24回:自由テーマ

主に扱う曲
P.L.Palestrina ''Vestiva i colli''
Arcadelt, Rore, Marenzio,''Crudele acerba''
Caccini ''Amarilli mia bella''
Monteverdi ''L'Orfeo''


© Rakuten Group, Inc.